福岡上映会での声

 30年以上も前に初めて六ヶ所村を訪れて以来、核のゴミ問題を追い続けてきて、そこに移住までしてしまった監督の新作です。世界で唯一の核廃棄物の永久処理施設、フィンランドのオンカロにまで出向いて撮影してきたというのだから、さぞかし硬派の作品だろうと予想していたら、みごとに裏切られました。
 北海道の酪農家の久世重嗣さんの、自然体の暮らしぶり。フレッシュなミルク、それで作られるアイスクリームやチーズのなんとおいしそうなこと。自分の食べるものを自分で作って、大地の恵みに感謝しながら、普通に生きること ― それが私たちの目に神々しいほどに美しく映るのは、私たち都会人の生活が大企業の生み出す毒にどっぷりとつかっているからでしょう。
(「原発止めよう!九電本店前ひろば」に掲載された「ハンナ&マイケル」の投稿から)

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